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PPUSBDRV
Printer Port USB Memory Read Drive(r)

ほかのPPUSBDRV関連のページを未読で直接このページにたどり着いた方は、先に
「PPUSBDRV補足情報」をご覧ください(PPUSBDRV対応機種一覧などが載っています)

やることはアダプタにUSB TYPE-Cの電源ケーブルを接続してUSBメモリを差し込み、プリンタポートに接続してPCの電源を入れてドライバを
組み込むだけというシンプルな作業なのですが、そのシンプルさにたどり着くまでが遠い道のりなので、順番に説明していきたいと思います

PPUSBDRV コネクタモデル
(36ピンハーフピッチコネクタ)


各種機能説明


①PC-98のサービスコンセントからUSB TYPE-Cケーブルで給電します(USBケーブルとACアダプタは各自でご用意ください)
ノート機の場合はサービスコンセントはありませんので、市販のモバイルバッテリーなどで別途給電してください

②USBメモリを接続するコネクタです。基本的にUSBマスストレージクラスを返すデバイス(SSD/HDD)も接続できますが
バスパワー給電能力が強くないので、例えばHDDをバスパワーで動かそうとすると過電流で故障の原因になります
USBメモリ/またはメモリーカードリーダーなどあまり電力を使用しないUSBストレージデバイスに留めましょう

③電源確認LEDです。電源が正常に供給されている場合は緑色に常時点灯します、点灯しない
場合はACアダプタか給電用USB TYPE-Cケーブルの不良の可能性がありますので交換してください


新PC-9801/PC-9821の背面プリンタポートにPPUSBDRVとUSB TYPE-Cの電源ケーブルを接続し、USBメモリを接続します

ご注意:
上記写真ではアダプタに直接USBメモリを接続していますが、プリンタポートコネクタはその性質上頻繁な着脱を想定されていません
またUSBコネクタにUSBメモリなどを接続するときにつられて、コネクタに負荷がかかり故障や接触不良の原因になることがあります

そういう理由から、できる限りUSBコネクタには市販の延長ケーブルを接続し、USBメモリなどは延長ケーブルの先に接続する
ことをお勧めします。延長によりUSBメモリの交換もフロントアクセスできるようになるので色々便利です(USBハブには対応していません)


実機へドライバをコピーする
「PPMMCDRV」の頃は最初にWindows機からドライバをコピーするにしても、コピー先機種がPC-9801VXなど5インチフロッピードライブオンリー
だったり、それに外付け3.5インチフロッピードライブを増設していたとしても1.2MBしか読めず、ドライバ受け渡しに使うUSBフロッピードライブを
選ぶ傾向がありましたが「PPUSBDRV」でサポートされる機種は全機種3.5インチフロッピードライブ装備+1.44MB対応ということで
ドライバの受け渡しはかなり楽になっています。俗にいう「/M2機種(5インチFDD機)」でも、5インチ限定で使用している人は稀でしょうから
PPMMCDRVの時にあったようなシリアルケーブルを使用したトリッキーな方法を説明する必要はないと思います

「どうしてもPC-98にPPUSBDRVのドライバを受け渡す手段がない」という人はPPMMCDRVの使用方法ページをご覧ください

・・・PC-98ユーザーでWindows機とのデータ交換用にUSBフロッピードライブを持っていない人はいませんよね!?

ドライバダウンロード先→
放課後きゅうはちくらぶ♪
(PPMMCDRVでもお世話になった「なお」さんのページです)

「ch376_98.zip」をダウンロード→
zipファイルを開き「PPUSBDRV.SYS」を取り出しフロッピーディスクにコピー→
PPUSBDRVを接続したPC-98にコピーし、CONFIG.SYSでデバイスドライバ扱いで組み込む→
リセットして再起動

ちなみにほかのファイル
376bios.bin/376bios_even1.rom/376bios_odd1.rom→ROMアプリケーション、ROMボードに書き込める人向け
USBメモリをIDEハードディスク扱いとして、ドライバ無しでの認識やブートやMS-DOS標準コマンドでフォーマットできるようにする
ただしIDEハードディスク偽装なので、当然ながらリムーバブルメディアとしてのUSBメモリの利便性は消える

CBUSBDRV.SYS→CH376をCバス直結したときのドライバ
プリンタポート版より4~5倍くらい高速。Cバスなのでスロットが空いてなかったり、無かったり(ノート機など)
複数機で使いまわす場合などで可搬性が制限される。PPUSBDRVが使えない14ピンプリンタポートを持つ
旧PC-9801(デスクトップ)を救済する目的で2026年以降に開発予定

EPUSBDRV.SYS→俗にいう「エプソンCバスパラレルボード」用のドライバ

PPMMCCTL.EXE→USBメモリの複数パーテイションを切った場合の領域選択プログラム

PPUSBDRV ハードウェアとUSBメモリ設定編

あとの作業はすべてWindows機ですのでシリアル転送のような回りくどいことはしなくていいのですが、快適に?PPUSBDRVを
お使いいただくために「やっておくといいこと」を書いておきます

ちなみにPPUSBDRV+USBマスストレージでサポートされている容量範囲は
・MS-DOS3.3 → 32MBまで(使う人はいないでしょうが)
・MS-DOS5.0~6.2 → 2GBまで(FAT16)
・MS-DOS7~(Win98) → 32GBまで(FAT32)
MS-DOSのファイルシステムに影響を受けます(exFATとかNTFSフォーマットは当然読めません)

とまあ広大な領域を一応使えるわけですが、問題はPPUSBDRVが既知のとおり転送速度が速くても140KB/sしか出ないため
広大な領域に大きなファイルをため込んでも、それを実際にやり取りするには膨大な転送時間を要し現実的ではありません

またドライバの制限で容量が大きくなるにつれ「DIRコマンドの応答時間が分単位で伸びる」という弊害もあります

そんなワケで、サックリとUSBメモリのパーテイションを切りましょう
普段使いでUSBメモリのパーテイションを切るなんてことはまずないのですが、こういう特殊デバイスには特殊な手段が必要なのです

・まずUSBメモリに消えては困るデータが入っている場合は別の場所に退避させます
・Windows10の場合ですが、検索で「コンピューターの管理」を開き、記憶域→ディスクの管理の順にたどっていきます
・リムーバブルドライブのパーテイションを「ボリュームの削除」でまとめて削除します

から

へ、ボリューム削除する

削除したボリュームを今度は「新しいシンプルボリューム」を選び容量を指定します
DOS3.3のサポート容量範囲が32MBまでなのでマージンを取って30MBくらいでいいでしょう
DOS5.0~しか使わない予定ならFAT16の最大容量である2047MBまで範囲を広げてもOKです


ファイルシステムはFAT(16)、ボリュームラベルは好きにつけてください

出来上がり。余った領域はWindowsで別のデータ領域として使うなり
第2FATパーテイションを切ってPPUSBDRVのサブパーテイションで活用
するなり、いろいろ使うといいでしょう


あとは出来上がったPPUSBDRV専用USBメモリ(仮)を対応アダプタに挿し電源を繋いでPC-98のプリンタポートに接続
ドライバの入ったフロッピーないしハードディスクから起動すれば、今までWindows機でワンクッション以上おいていた
データ交換が、USBメモリいうユニバーサルなデータ交換方法で繋がることとなり、かなり利便性が向上すると信じています

・・・実際、100メガとか大きなファイルは大変ですが、10MB程度ならまぁまぁ使えると思います。実機で
フロッピーディスクのデータをイメージ化してUSBメモリにコピーして98エミュレータに持っていく、またはその逆とか


最後に
PPUSBDRVに関わらず、弊作PC-9800用同人ハードの説明書全般に言えることですが「どこまで突っ込んで説明書を書くか」に
毎回悩まされます。X68000ユーザーはパワーユーザーが多いこともあり、最小限の情報だけ提示すれば「あー、ハイハイ、分かった」と
各自で考えて突き進む&分からないことがあっても、分かるユーザーが各自で教えあって補完してくというイメージあります(偏見)

PC-98ユーザーはユーザーの練度もさることながら、初代機から最終機まで約20年間展開されたシリーズのため、膨大な機種が存在し
それをすべて知り尽くしてフォローするのはまず無理です

「横のつながり」も表にあまり出てこない?ためか、実際に買ったまま放置しているのか、動かすことができずに諦めて放置しているのか
あっさり動いてしまったので満足してしまい、そのまま沈黙してしまっているのか正直分かりません(Twitterのエゴサであまり出てこない)

嬉しいことは、10年くらい前まではPC-98用のソフトウェアを開発して公開してくれる人が実質、まりもさんぐらいしかいなかったのですが
ここ数年でPPMMCDRV・SFD98winなどを開発した「なお」さん。壁越えSCSIの「リウ」さん。RaSCSIのPC-98版対応ソフトウェアなどを
開発された「sava」さんなど「98のすごい人たち」が活躍しているところです

またPPMMCDRV(MMCじょい君)や、ArdSCSino/BlueSCSI、各種フロッピーエミュレータなど「98でも使える令和の新テクノロジー」が
続々登場したことで「98生産終了から20年だったが、まだまだ伸びしろがある!」と最近思っています(X68000/MSX界隈はもっと顕著です)

あとは基板製作や部品調達の低敷居化や、3Dプリンタ技術の向上による小ロットプラスチックケース生産とかのハード的な部分もね

「自分が欲しいから作るPC-98対応ハードの開発」があと何年続けられるかは分かりませんが、時折レトロハード界隈に「革命」が
起こるので、もうしばらくはこの趣味も楽しめそうです

おわり