無くてもRaSCSIの基本的な運用には影響がないですが、あると色々と捗るツールを紹介していきます
カテゴリーに「Win」とついていますが、Windowsでもあり、Linuxでもあり、MS-DOSでもあります
・RASDRV/RASETHER(X68000用)
配布元:
GIMONS DEVELOPER WORKS(RaSCSI公式)
RaSCSIの仮想SCSIデバイス(COM)を利用したブリッジ接続中継ドライバ
X68000上でRaspberry PIとのリアルタイムファイル共有やネットワーク共有が行える
ドライバファイルや設定方法のドキュメントはRaSCSIのアーカイブに含まれています
あと、具体的な使用例が
MUSHAGAESHI.COMの
RaSCSI記事下段のほうに触れられています
ちなみに、ベアメタル版はRASDRVは使えますがRASETHERは使えません(ネットワーク接続機能を持たないため)
・RASCPY(DOS汎用)
・RASDRV for ASPI(DOS汎用)
・RASDRV for 55BIOS(PC-98専用)
配布元:
lpproj ⇒
RASCPY/RASDRV(98) Twitter:sava氏(@lpproj)
・RASCPY
「RASDRV」のDOS版。とはいえX68k版と同等の機能というわけではなく、どっちかというと
FTPクライアントに操作性が近い。プログラム単体では使用できず、別途ASPIドライバを必要とする
RASDRV for DOSの登場により役目を終えたかに思われたが、バッチ処理用途などに需要がある
・RASDRV for ASPI
「RASDRV」のDOS版(DOSが動いてるマシンなら汎用)。Raspberry PIとの接続に論理ドライブが
マウントできるようになった、DOSで行える操作全てが適用できる(ディスクを直接触るようなのは不可)
ASPI版はASPIマネージャが用意できれば、DOS/VでもFM TOWNSでも使用できる
なお、ASPIドライバの制限(?)によりRaspberryPI側のファイル/ディレクトリ名が8文字を超えると
ファイル表示してもそのファイル/ディレクトリだけ見えなくなるが、実用上は問題ない
・RASDRV for 55BIOS
RASDRV for DOSのPC-98専用版。何が専用版かというと、PC-98のSCSIボードである「PC-9801-55」の
SCSI-BIOSに依存して動作するから。55BIOS版というからには、55系ボードしか使えないと思われがちだが
後継のPC-9801-92や100、サードパーティーのCバスSCSIボードでもBIOS的には55と下位互換が保たれて
いるので使用可能(一部相性などの問題で使用できないボードがあるかもしれない、その場合はASPI版で)
55BIOS版はASPIを必要とせず、CONFIG.SYSにLASTDRIVE=Zと書いてプログラムを実行するだけで動作する
PC-98上でCバスSCSIボード+RaSCSI ZERO(別にZEROじゃなくてもいいけど)との組合せで汎用ASPIドライバ+
RASCPY(またはRASDRV)を組み込んだシステムがブートできるフロッピーディスクを使用するとRaspberryPIを
経由して他にネットワークに繋がったマシンとPC-98とのファイル交換が無敵状態になる
PC-98+RASCPY(RASDRV)運用は別の記事で取り上げたいと思います
・RaSCSI-PHP(Webブラウザ)
配布元:
ztto Twitter:zα2氏(@z_alpha2)
RaSCSIのイメージコントロールプログラム「rasctl」をWeb経由で操作できるPHPを開発されています
今までイメージを切り替えるためにはSSHクライアントででRaspberryPIにログインして、コマンドラインから
切り替えていたものが、PC/スマホのブラウザから視覚的に切り替えることが出来るようになります
ただし、あくまで「rasctlのweb版」なので、RaspberryPIの電源をオフにすると設定が消えてしまいます
起動時からのディスクマウント状態を維持したい場合は、従来どおりSSHでログインしてエディタで
設定ファイルを書き換える作業が必要になります。当然ながらRaspbian版RaSCSI用(ネットに繋ぐので)
導入方法
1:SSHクライアントでRaspberry PIにログインする
2:ユーザーディレクトリ(/home/pi~)に移動
3:設定実行ファイルをダウンロード
wget https://raw.githubusercontent.com/ztto/rascsi-php/master/rascsiphp_setup.sh
4:ダウンロードファイルに実行属性をつける
chmod 755 rascsiphp_setup.sh
5:ルート権限で実行(状況によっては結構時間かかります)
sudo ./rascsiphp_setup.sh
6:インストールが終わったらRaspberry PIの再起動
7:Webブラウザで接続(DNSが有効ならhttp://Raspberry PIホスト名、無効ならhttp://IPアドレス)
・RS-232Cシリアル接続+ターミナルソフト(各機種)
PC-98の場合は
MPRS-225R+htermを参照
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