※前作EMJ-8000SBの情報は
こちらをご覧ください
はじめに
「EMJ-8000SB/JOYSB」は前作EMJ-8000SBにあった不条理な部品配置と配線を見直し、空いたスペースに新たな
部品や配線を施すことで、USBマスストレージ機能、内蔵FM音源搭載機にジョイスティック機能を追加した
マイナーバージョンアップ基板になります。基本機能(セカンドバスメモリ)は変わりありません

びふぉー → あふたー(画像をクリックすると少し大きい画像が見れます)
EMJ-8000SB/JOYSBの取り付け方法

まず、アイ・オー・データ機器のセカンドバス対応ベースボードを用意します
ベースボードは写真のSCSIボードのほかに
・グラフィックボード(GA-98NB・GA-DR(V)/98)
・シリアルボード(RSA-98)
・LANボード(LA/T-98・ET/T-98)
などがありますが、今でも実用になるのは実質SCSIボード(SC-98)しかないと思います
ちなみに写真のはSC-98シリーズの中でも割とレアなSC-98II(後期ロット)です
バスマスタ対応で低速CPUなPC-98(V30対応!)に優しいうえ、内蔵SCSIコネクタを持ちます。後継のSC-98IIIはSMIT転送で
高速ですが、転送CPU負荷が高いうえに286以降対応です

セカンドバスボード背面右側の「目隠し金具」を取り外します。取り外し方に少しコツがいりますが
その方法はここではとくにとりあげません

取り外した目隠し金具から樹脂のブッシュを取り外します。ブッシュを取った後の金具は使用しませんが
今後の原状回復の可能性を考えて保存をお勧めします。もし目隠し金具をすでに紛失している・必要ない場合は
この後の設置方法説明は無視してください(見た目が少し悪いだけで問題なく使えます)

EMJ-8000SB/JOYSBに添付されている専用の目隠し金具に先ほど取り外したブッシュを取り付けます
金具の上下左右がありますので取付は画像を参考にしてください

元の目隠し金具を取り外した時と逆の要領で専用の目隠し金具を取り付けます。結構サイズがピチピチなので
もしうまく嵌らない場合は、金属ヤスリで少し削って調整してください(ごめんなさい)

EMJ-8000SB/JOYSBを用意します。ボード設定などがありますが、それは後程セカンドバスコネクタに取り付け終了後に行います

EMJ-8000SB/JOYSB側を調整します。ジョイスティックコネクタ(DSUB 9ピン)に六角ねじが2つついていますので
これを取り外します。指で外すのは大変難しいので、ラジオペンチなど工具を使用することをお勧めします

ベースボードにEMJ-8000SB/JOYSBを取り付けます。サブボードを垂直に差し込もうとすると後方の金属バックプレートに
接触してうまく差し込むことができないので、サブボードを後ろ方面にすこしナナメにしてバックプレートに
押し付けながら後ろ→前の順番でセカンドバスコネクタに押し込みます

先ほど外した六角ねじをネジ穴に沿ってねじ込みます。一般的なジョイスティックを接続の場合基本的に
この六角ねじは使用しないので、必要なければ取り付けなくてもいいです
最後に付属のスペーサーをベースボードの裏側から差し込みサブボードを固定します。強く押し込んで
「パチン」と音がすれば固定完了です。スペーサーは2つ付属していますが使用するのは1個でも2個でも
どちらでも大丈夫です。スペーサーを取り外す場合は頭のでっぱりをペンチなどでつまんで
上から押し出し、少し緩んだのを見計らって裏側から引き抜いてください
EMJ-8000SB/JOYSBのメモリ設定方法
ある意味この説明の「キモ」です
EMJシリーズは内部増設メモリみたいにメモリモジュールを挿せば勝手に認識してカウントされるメモリが増えるとか
そういう便利な機能はついていません。ですが、某I社のPC34Rシリーズみたいにメモリ設定に専用ソフトが必要だとか
そういうイジワルな設計にはなっていないところがいいです(その代わりPC34Rより設定できる機能が少ないですが)
ちょっと設計をミスっちゃってロータリスイッチのスイッチナンバーがすごく見ずらいのですが、赤い文字で書いた
ように並んでいます。ジャンパピンの変更も場所が狭いのでマイナスドライバーとピンセットを用意してください
基本的にEMJ-8000SB/JOYSBのスイッチ設定は元となるEMJと同一なのですが、その設定一覧を記したWEBページが
現在のバッファローからは消失してしまっているので、その辺はWayBackMacine(WebArchive)に頼ることになります
(意外と設定情報を探しているときに限って見つからないんですよ→EMJの各種スイッチ設定)
これだけではちょっと不親切なので、簡単な設定例を示します(プロテクトメモリの場合)
まずEMJ-8000SB/JOYSBを搭載したセカンドバスボードを
Cバスに挿してない状態で現在のメモリ容量を確認します
| 初期メモリ |
RSW1 |
RSW2 |
JP1 |
| 640KB |
1 |
0 |
F |
| 640KB + 1024KB |
2 |
0 |
F |
| 640KB + 3072KB |
4 |
0 |
F |
| 640KB + 7168KB |
8 |
0 |
F |
PC-9801で割とよく見られるメモリ容量で示しています
これ以外の数字の場合は上のページを参照してください
JP2はNECのPC-9800シリーズの場合「N」を、エプソン98互換機の場合「E」を指定してください
Cバスの仕様上、14.6MB以上のプロテクトメモリを搭載したPC-98ではEMJのプロテクトメモリモードは使用できませんので
ハードウェアEMSモードでRAMディスクとして使用するというかたちになります(事実上486マシンまで)
標準搭載メモリ8MBを超えるとEMJ-8000SB/JOYSBの搭載メモリが14.6MBをはみ出すわけですが
はみ出した分はどこに行った?と言われれば、その分は「ハードウェアEMS」に勝手に割り当てられます
なので、はみ出した分はRAMディスクとして使うなど有効活用するといいでしょう
「ハードウェアEMS」モードで使用する場合
標準搭載メモリに関わらず、[RSW=1][RSW=4][JP1=E][JP2=NまたはE]です
|
EMJの場合、〇〇MBだけプロテクトメモリにするとかハードウェアEMSにするとか器用な設定はできず
全容量をそのモードに割り当てます(14.6MBをはみ出した部分は除く)、その辺がPC34シリーズとの違い
ハイレゾとかバンクメモリモードとかは、ここでは説明しませんので上記リンクをご覧ください
一応書いておきますが、Cバスによるプロテクトメモリ増設はほかにメモリ増設手段がないときの
「苦肉の策」であることは忘れないでください。内部増設に比べるとものすごく遅いです!
EMJ-8000SB/JOYSBのメモリ活用
EMJ-8000SB/JOYSBに関わらず、バッファローのEMJシリーズを最大限使用するには「MELWARE」が必要
なのですが、当然ながらこのドライバディスクはインターネットでダウンロードすることはできませんので
ネットオークションで根気よく探す必要があります
ですが全く救済手段がないわけではなく、ドライバディスク無しでもある程度は使うことができます
プロテクトメモリ→
ドライバなしで使用可能、ただし80286以降のCPUを搭載したマシンが必要。ただ80286CPU下のプロテクトメモリは
「お飾り」みたいなもので、実質HMAが使用可能になりメインメモリが少し多く確保できるくらいのメリット
プロテクトメモリの恩恵を受けるには80386以上の32bit CPU+仮想86モードを必要とする
V30マシンでは、そもそも1MB以上のメモリを扱えないのでプロテクトメモリという概念すらない
(その対応策がアイオーバンクメモリ形式=要MELWARE)
ハードウェアEMS→
1MB以内のメモリウインドウに「窓」を作って、そこから1MB以上のメモリ領域にアクセスする技術
80386 CPU以上+内部増設プロテクトメモリの普及により廃れたが、RAMディスク用途やWindows3.1の
ディスクキャッシュやスワップファイル領域用としてWindows95頃まで細々と生き続けた
今では不揮発RAMディスクとして使用する用途くらいしかない。V30/80286マシンではRAMディスクを使うのに
MELWAREが必要だが、80386以上の32bit環境ではEMJのハードウェアを直接叩いてRAMディスクを実現する
「EDSK for DOS」
というフリーソフトウェアが使用可能(DOS版のほかにWindows95/98/NT4/2000版がある、幅広い!)
うちではもっぱらEDSKによるRAMディスク用途で圧縮ファイルの展開先としてのテンポラリディスクとして
使用しています。電源が入っている限り消えないのと、ファイル展開後に残ったファイルをいちいち削除する
必要がないので・・・(消すにはPCの電源落とすだけ)
※プロテクトメモリを使用したRAMディスクはリセットをかけると全部消える、どちらが良いかは用途次第
EMJ-8000SB/JOYSBのJOYSBの部分について
冒頭で部品や配線を見直した結果、新たな実装スペースができ、そこに部品を追加することで
USBマスストレージやジョイスティックの機能が追加されたと書きました。その部分の活用方法です
・ジョイスティック
MSX仕様(ATARI仕様)のものが使用可能。対応音源チップはYM2203とYM2608、YMF288搭載機は
多分使えないんじゃないかなぁ(PC-9821Cb/Cx以降のキャンビーシリーズは動作未確認)
他のCバスサウンドボードとの併用は不可能、というかそっちにジョイスティック接続してください
ドライバなどは不要、ただし当然ながらゲーム側がジョイスティックに対応している必要がある
・USB
USBメモリなどのUSBマスストレージ専用、キーボードとかマウスとかは接続しても使えない
ドライバは
PPUSBDRVのページの「実機へドライバをコピーする」を参照(CBUSBDRV.SYSを使用)
基本的にパラレルポート接続版と接続形態とドライバが異なるだけでやることは同一
速度の方は300KB/s(80286)~550KB/s(80486)くらい。もともとUSB側がUSB1.1準拠なので速度もそのあたりで
打ち止めです。とはいえ、MS-DOSで使用する限り十分な転送速度だと思います
・各機能のON/OFF
EMJ-8000SB/JOYSB基板の右下あたりにこのようなスライドスイッチがあるので、必要に応じて機能をON/OFFします
例1:すでに他のCバスUSBマスストレージボードを使用している/機能は使わない
例2:EMJ-8000SB/JOY以外にCバスにFMサウンドボードを装着している/機能は使わない
Cバスメモリ機能自体を無効にするには、SW1を[1]・SW2を[4]にしてハードウェアEMSモードにして
プロテクトメモリ領域から切り離してください。メモリドライバを組み込まない限りメモリとして認識されません

最後に:セカンドバスベースボードの高さの異なる部品などを実装するユニバーサルエリアに部品詰杉。びふぉー → あふたー
おわり